窓の防犯|内側に格子を後付けする方法と費用【完全ガイド】 | のいぼうラボ
窓の防犯|内側に格子を後付けする方法と費用【完全ガイド】

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防犯関連グッズ

窓の防犯|内側に格子を後付けする方法と費用【完全ガイド】

 

窓からの侵入リスクに不安を感じていませんか。

実は、意外と知らない空き巣に狙われやすい窓というものが、あなたの家にも存在するかもしれません。

そもそも防犯って何ですか?という基本を知ろうとすることが、大切な住まいを守る第一歩です。

そこで注目されているのが、室内への面格子の後付けという選択肢になります。

この記事では、窓に防犯格子を後付けするといくらくらいになるのかという費用面はもちろん、室内に面格子があるデメリットも確認し、後悔しないための情報を提供します。

また、賃貸向けの選択肢や、傷つけない室内面格子で穴あけ不要の方法、諦めないでおしゃれな室内面格子もあること、そして基本的な窓の内側にある格子の種類についても詳しく解説します。

さらに、窓の防犯で格子を後付けするDIYの注意点にも触れ、あなたの状況に最適な対策が見つかるようサポートします。

 

記事のポイント

  • 内側面格子の防犯効果と知っておくべき注意点
  • 後付けにかかる費用相場と具体的な製品の種類
  • 賃貸やDIYなど状況に応じた最適な設置方法
  • おしゃれな製品や穴あけ不要な取り付け方の選択肢

 

 

目次

窓の防犯対策に内側へ格子を後付け|検討編:効果と注意点

窓の防犯対策に内側へ格子を後付け|検討編:効果と注意点


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この章では、室内面格子の導入を考える上で不可欠な基礎知識をまとめます。

そもそもなぜ防犯対策が必要なのか、設置による効果や注意点、そして後付けにかかるリアルな費用までを詳しく解説します。

 

ポイント

  • そもそも防犯って何ですか?基本を知ろう
  • 意外と知らない空き巣に狙われやすい窓
  • 室内に面格子があるデメリットも確認
  • 窓に防犯格子を後付けするといくらくらい?

 

そもそも防犯って何ですか?基本を知ろう

そもそも防犯って何ですか?基本を知ろう


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防犯とは、単に玄関や窓の鍵をかけるといった個別の行動だけを指すのではありません。

その本質は、空き巣などの犯罪者が「この家は侵入するのに手間がかかりそうだ」「見つかるリスクが高い」と感じ、最終的に犯行そのものを諦めるような環境を、総合的に作り上げることです。

これが、防犯対策における本来の目的となります。

この考え方の根拠として、警察庁が公表しているデータが挙げられます。

侵入犯の多くは、犯行前にターゲットの家を下見し、短時間で容易に侵入できるかどうかを見極めています。

そして、いざ侵入を試みた際に5分以上かかると判断した場合、発見されるリスクが飛躍的に高まるため、約7割が犯行を断念すると言われています。

逆に言えば、5分以内にたやすく侵入できる家は、それだけ犯罪の標的になりやすいと考えられます。

このため、いかにして侵入までの時間を稼がせるか、そして侵入を試みること自体を躊躇させるかが、防犯対策を考える上での重要な鍵を握るのです。

この「時間を稼ぐ」という考え方に基づき、国が客観的な性能基準として定めたのが「CPマーク」です。

これは、警察庁、国土交通省、経済産業省と民間の関係団体が合同で、様々な侵入攻撃に対して5分以上耐えられると認めた「防犯性能の高い建物部品」に表示される共通の標章です。

面格子はもちろん、ドア、錠、ガラスなど多岐にわたる製品がこの対象に含まれており、製品選びの信頼できる指標となります。

したがって、効果的な防犯対策とは、日々の生活における施錠の徹底や、留守を悟らせない工夫といった心掛けが土台となります。

その上で、CPマーク製品のような物理的に侵入を困難にする設備を導入し、犯罪者に対して「この家は防犯意識が高く、侵入には多大な時間と手間がかかる」と視覚的に思い知らせることが、非常に効果的なアプローチと言えるでしょう。

 

意外と知らない空き巣に狙われやすい窓

意外と知らない空き巣に狙われやすい窓


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全ての窓が同じように危険なわけではありません。

空き巣などの侵入犯は、犯行前に「下見」を行い、よりリスクが低く、侵入しやすい窓を巧みに見つけ出して狙います。

自宅のどの窓にリスクが潜んでいるかを、侵入犯の視点で知ることが、効果的な対策を立てる上での第一歩となります。

侵入犯が好むのは、第一に「人目に付きにくい窓」です。

例えば、道路から見えない建物の裏手にある窓や、高い塀や植木で隠れている窓は、犯人がガラスを割るなどの作業を人目を気にせず行えるため、格好のターゲットになります。

特に、浴室やトイレ、キッチンの換気用に設けられた小さな窓は、施錠を忘れがちである上に、家の側面や裏手に位置することが多く、二重の意味で注意が必要です。

また、ルーバー窓(ジャロジー窓)は、外からガラス板を比較的簡単に外せる構造のため、特に侵入されやすい窓として知られています。

また、「足場がある窓」も非常に危険です。

エアコンの室外機や給湯器、物置、カーポートの屋根などが近くにある2階や3階の窓は、それらが侵入のための足場となり、高層階であっても容易に侵入を許してしまいます。

多くの人が「2階以上だから大丈夫」と油断しがちですが、その心理的な隙こそが、侵入犯に絶好の機会を与えてしまうのです。

 

狙われやすい窓のチェックリスト

ご自宅の窓が以下の項目に当てはまらないか、ぜひ一度確認してみてください。

一つでも当てはまる場合は、そこが防犯上の弱点である可能性があります。

道路や隣家から見えにくい位置にある

犯人が作業する様子が外から見えないため

高い塀や手入れの行き届いた生け垣で隠れている

プライバシーを守るものが、逆に侵入の隠れ蓑になる

換気のために開けていることが多い、または施錠が甘い

無締りの窓は、侵入犯にとって最も楽な侵入口となる

鍵が古く、簡易的なものしか付いていない

ピッキングや破壊が容易な古い鍵は狙われやすい

近くに室外機や物置、太い配管などの足場になるものがある

2階以上であっても、容易に到達できてしまう

面格子が付いていない、または細くて簡易的なものが付いている

物理的な破壊に時間がかからないため、抑止力にならない

夜になっても洗濯物が干したままになっていることがある

留守であると判断され、狙われるきっかけになる

 

これらの点を確認し、自宅の窓の脆弱性を客観的に把握した上で、どこから対策を講じるべきか、優先順位をつけていくことが大切です。

 

 


 

室内に面格子があるデメリットも確認

室内に面格子があるデメリットも確認


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室内面格子は非常に有効な防犯対策ですが、その導入がもたらす生活上の変化や、知っておくべきデメリットも存在します。

メリットの恩恵を最大限に受けるためにも、これらの注意点を事前に十分に理解し、納得した上で設置を判断することが、後悔しないための重要なプロセスです。

 

最優先で考慮すべき「安全」に関するデメリット

最も注意すべき点は、火災などの緊急時における避難の妨げになる可能性です。

窓は、煙や炎で玄関が使えなくなった場合の、命を守る重要な脱出経路となり得ます。

特に、就寝中に火災が発生しやすい寝室や子供部屋の窓に、取り外しのできない固定式の頑丈な面格子を設置すると、万が一の際に逃げ道を自ら塞いでしまうことになりかねません。

これを避けるためには、まず設置を検討している窓が、家族の主要な避難経路として想定されていないかを確認することが不可欠です。

その上で、もし避難経路になりうる窓へ設置する場合は、普段は施錠でき、緊急時には室内側から解錠して開けられる「開閉式」や、特定の操作で取り外しが可能な「脱着式」の製品を選択するといった対策が考えられます。

ただし、その操作方法は家族全員が正確に把握しておく必要があります。

 

暮らしの快適性に関わるデメリット

次に、部屋の内側に物理的に格子が付くことによる、心理的な側面も挙げられます。

人によっては、常に視界に入る格子が圧迫感や閉塞感につながることがあります。

特に、リビングなど長時間過ごす部屋や、景観を楽しみたい窓に設置する場合は、慎重な製品選びが求められます。

この圧迫感を軽減するためには、格子のデザインや色が重要になります。

例えば、桟が細いものや、水平ラインが広がりを感じさせる横格子のデザインを選ぶと、視線が抜けやすくなります。

また、色は壁紙に近い白やアイボリー系を選ぶと空間に馴染みやすく、逆に黒やダークブラウン系は空間を引き締める効果がありますが、存在感が強くなる傾向があります。

事前にサンプルを取り寄せたり、施工事例の写真を確認したりして、部屋全体の雰囲気との調和を検討することが望ましいです。

加えて、日常的な手入れの面では、窓ガラスと格子の間にホコリが溜まりやすく、掃除にひと手間かかるという声もあります。

特に結露しやすい窓の場合、湿気とホコリが原因でカビが発生するリスクも考慮しなくてはなりません。

デザインが複雑な製品ほど掃除がしにくくなるため、メンテナンスの手軽さも製品選びの一つの基準とすると良いでしょう。

 

設置前後の「物理的」なデメリット

見落としがちなのが、既存の窓やカーテンとの干渉です。

窓の種類によっては、内倒し窓のように室内側に開くタイプの場合、設置できる製品が極端に限られたり、物理的に取り付けが不可能だったりします。

また、格子の厚みや出っ張りによって、現在使用しているカーテンレールやブラインド、ロールスクリーンなどが干渉して使えなくなるケースもあります。

設置を検討する際は、格子本体の寸法だけでなく、取り付けた際のクリアランス(空間的な余裕)も事前にしっかり確認することが大切です。

これらのデメリットは、事前にその存在を知り、適切な対策や製品選びを行うことで、その多くが解消または軽減できるものです。

防犯性能の向上という大きなメリットを安心して享受するために、これらの注意点を一つずつ確認していく作業が欠かせません。

 

窓に防犯格子を後付けするといくらくらい?

窓に防犯格子を後付けするといくらくらい?


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室内面格子の設置を検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。

後付けにかかる費用は、主に「製品本体の価格」と「専門業者による施工費」の二つで構成されます。

そしてその総額は、選ぶ製品の材質やサイズ、機能性、そして業者に依頼するかDIYで行うかによって大きく変動します。

 

費用の大部分を占める「製品本体の価格」

製品本体の価格は、まず「材質」によって大きく異なります。

最も安価で広く普及しているのはアルミ製で、一般的なサイズの窓であれば1万円台から見つけることが可能です。

一方で、非常に高い防犯性と耐久性を誇るステンレス製は、数万円から十数万円と高価になる傾向があります。

また、デザイン性を重視したロートアイアン調のものなども、比較的高価な価格帯に分類されます。

加えて、窓の「サイズ」や「機能性」も価格に影響します。

当然ながら、トイレの小窓とリビングの掃き出し窓では、必要な材料の量が違うため価格は大きく変わります。

また、シンプルな固定式に比べて、緊急時に開閉できるタイプや取り外しが可能なタイプ、そして防犯性能の客観的な指標である「CPマーク」が付いた製品は、付加価値がある分、価格が高く設定されています。

 

見積もりで確認すべき「専門業者の施工費」

専門業者に施工を依頼する場合、上記の製品代に加えて工事費がかかります。

一般的な腰高窓1箇所あたり、2万円から5万円程度の施工費が相場と考えられます。

この施工費には、職人の技術料のほか、出張費や諸経費が含まれているのが一般的です。

したがって、製品代と合わせると、アルミ製のシンプルなものであれば合計で3万円台から、ステンレス製やデザイン性の高い製品になると10万円以上になることもあります。

ただし、これはあくまで目安であり、取り付ける壁の材質がコンクリートであったり、高所での作業が必要になったりする場合は、追加料金が発生することもあります。

後悔しないためには、必ず複数の業者(できれば3社程度)から見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討することが賢明です。

その際、見積書に製品名や工事内容の内訳が詳細に記載されているか、追加料金が発生する可能性があるかなどをしっかり確認しましょう。

 

費用を抑えるための選択肢「DIY」のリアルなコスト

DIYで設置する場合、この2万円から5万円程度の施工費を節約できるのが最大のメリットです。

しかし、その代わりに別のコストが発生することを理解しておく必要があります。

まず、電動ドリルドライバーや水平器、下地センサーといった工具を揃えるための初期費用です。

もしこれらの工具を一から揃える場合、1万円以上の出費になる可能性があります。

また、作業に慣れていない場合は、採寸や取り付けに多くの時間を費やすことになります。

この「時間的コスト」や、失敗するかもしれないという「精神的なストレス」も、考慮に入れるべき見えないコストと言えるでしょう。

何よりも、取り付け方が不正確だと面格子の防犯性能が著しく損なわれるリスクがあります。

長期的な視点と安全性を考えれば、専門業者に依頼する方が結果的にコストパフォーマンスが高い、というケースも少なくありません。

室内面格子の材質別 費用相場(製品代+工事費)
材質費用相場(1箇所あたり)メリットデメリット・注意点
アルミ製30,000円 ~ 70,000円・安価で導入しやすい
・軽量で錆びにくい
・デザインや色が豊富
・ステンレスに比べ強度が劣る
・強い衝撃で変形しやすい
ステンレス製70,000円 ~ 150,000円・防犯強度が非常に高い
・耐久性が高く錆びない
・メンテナンスが容易
・価格が最も高価
・デザインの選択肢が少ない傾向
鉄製(ロートアイアン調など)60,000円 ~ 200,000円・デザイン性が非常に高い
・重厚感があり強度も高い
・オーダーメイドに対応しやすい
・錆びやすいため定期的な塗装が必要
・重量があるため設置場所に注意

 

 


 

窓の防犯対策に内側へ格子を後付け|実践編:選び方と付け方

窓の防犯対策に内側へ格子を後付け|実践編:選び方と付け方


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この章では、内側へ防犯格子を後付けする具体的な方法を解説します。

賃貸物件でも可能な傷つけない方法やDIYの注意点、おしゃれな製品の選び方まで、実践的な情報を知りたい方は必見です。

 

ポイント

  • 賃貸向け窓の防犯で格子を後付けする選択肢
  • 傷つけない室内面格子で穴あけ不要の方法
  • 諦めないでおしゃれな室内面格子もある
  • 基本的な窓の内側にある格子の種類
  • 窓の防犯で格子を後付けするDIYの注意点
  • 【まとめ】窓の防犯は格子の後付けを内側にする対策が重要

 

賃貸向け窓の防犯で格子を後付けする選択肢

賃貸向け窓の防犯で格子を後付けする選択肢


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賃貸住宅にお住まいの場合、「壁や窓枠に傷をつけられない」という退去時の原状回復義務が、防犯対策を考える上での大きな制約となります。

アパートやマンションは人の出入りが多く、建物の構造上、死角が生まれやすいなど、特有の防犯リスクを抱えているにもかかわらず、対策が打ちにくいと感じている方も少なくないでしょう。

しかし、諦める必要はありません。

近年の製品開発により、賃貸住宅のルールを守りながら安全性を高めることができる、優れた選択肢が登場しています。

最も重要な原則は、前述の通り「原状回復」が可能であることです。

このため、壁や柱にネジや釘で直接固定するタイプの従来型の面格子は、基本的に選択肢から外れます。

選ぶべきは、既存の窓枠や壁に一切ダメージを与えることなく設置でき、かつ退去時には簡単かつ完全に取り外しができる製品です。

 

傷をつけない設置方法の種類と特徴

具体的には、以下のようなタイプが賃貸住宅向けの主要な選択肢となります。

突っ張り式

これは、工具を使わずに、内側から外側へ突っ張る力を利用して面格子を左右の窓枠に固定する方法です。

取り付け・取り外しが非常に簡単で、多くの製品は長さの調整が可能なので、様々なサイズの窓に対応できるのが大きなメリットです。

ただし、窓枠そのものにある程度の強度が求められるため、古い木造アパートなど、窓枠が劣化している場合には注意が必要です。

 

はめ込み式(窓枠活用タイプ)

窓枠の溝や既存の構造を利用して、パズルのようにピッタリとはめ込んで設置するタイプです。

窓枠と一体化するため見た目がスッキリしており、突っ張り式に比べてグラつきが少なく、より強固な固定が期待できます。

その反面、適合する窓枠の形状が限られることや、設置にはミリ単位での正確な採寸が不可欠であるなど、導入のハードルは少し高くなります。

これらの製品は、取り付けが簡単なだけでなく、取り外しも容易なため、引っ越しの際に取り外して次の住居へ持っていくことができるという経済的なメリットもあります。

 

アルミ面格子 枠付たて型

 

設置前に行うべき重要な確認

トラブルを未然に防ぎ、安心して設置するためには、事前の確認が欠かせません。

まず、製品を選ぶ際には、自宅の窓のサイズ(幅と高さ)や窓枠の形状、奥行きなどを正確に確認し、購入予定の製品が確実に適合するかを確かめることが不可欠です。

そしてもう一つ、強く推奨されるのが、設置前に管理会社や大家さんに相談し、許可を得ておくことです。

その際は、「防犯に不安があるため、壁に傷をつけないタイプの室内格子を自費で設置し、退去時には責任をもって原状回復します」という点を明確に伝えましょう。

事前に真摯に相談することで、無断設置による後のトラブルを回避できるだけでなく、防犯意識の高さを示すことにも繋がります。

これらのポイントを押さえることで、賃貸住宅の制約の中でも、効果的な窓の防犯対策を実現することが可能です。

 

傷つけない室内面格子で穴あけ不要の方法

傷つけない室内面格子で穴あけ不要の方法


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「壁に穴を開けたくない」というニーズは、原状回復が必須の賃貸住宅にお住まいの方だけでなく、ご自宅の資産価値や美観を大切にしたい新築・持ち家の方からも多く聞かれます。

建物の壁に穴を開けることによる気密性や断熱性の低下を避けたい、あるいは単純に愛着のある家に傷をつけたくないという思いに応えるため、穴あけ不要で設置できる室内面格子には、いくつかの優れたタイプが存在します。

 

最も手軽な選択肢「突っ張り式」

代表的なのが、前述の通り「突っ張り式」の面格子です。

これは、ジャッキのようにハンドルを回したり、レバーを倒したりすることで内側から外側に向かって力を加え、その圧力によって左右の窓枠にしっかりと固定する仕組みです。

 

メリットと選び方

最大の魅力は、多くの製品で工具が一切不要であり、誰でも比較的簡単に設置できる手軽さです。

購入前にチェックすべきポイントとしては、格子の接地面にゴムやエラストマーといった、滑りにくく窓枠を保護する素材が使われているか、そして突っ張った状態を維持するためのロック機能が付いているかどうかが挙げられます。

 

注意点

ただし、その手軽さの一方で、窓枠自体にある程度の強度が求められる点には注意が必要です。

経年劣化した木製の窓枠や、強度の低い窓枠に過度な圧力をかけると、窓枠自体を傷めてしまう可能性があります。

また、日々の振動などで稀に突っ張る力が緩むことも考えられるため、定期的に固定状態を確認することが推奨されます。

 

より高い強度を目指す「窓枠はめ込み・活用型」

もう一つが、窓枠の構造を直接利用する「窓枠設置型」です。

これは、窓のサッシ枠に元々ある溝にはめ込んだり、網戸レールなどを固定している既存のネジ穴を利用してブラケット(取付金具)を取り付け、そこに格子本体を固定するタイプです。

 

メリットと選び方

壁自体には一切触れずに設置できる点は突っ張り式と同じですが、窓枠と一体化するように固定するため、より高い強度と安定性が期待できます。

突っ張り式に比べて、こじ開けようとされた際の抵抗力が高いのが特徴です。

選ぶ際は、自宅のサッシのメーカーや型番を確認し、製品が間違いなく適合するかをメーカーのウェブサイトなどで事前に徹底的に調査することが不可欠です。

 

注意点

このタイプは、設置にプラスドライバーなどの基本的な工具が必要になる場合がほとんどです。

また、適合する窓枠の形状が限定されるため、購入前の適合確認が非常に重要となります。

これらの穴あけ不要の製品は、ホームセンターやオンラインストアで手軽に購入できます。

しかしどちらの方法を選ぶにしても、購入前には自宅の窓の内寸を、高さ・幅ともに上・中・下の3箇所で測定するなど、ミリ単位で正確に行うことが、取り付けの失敗を防ぐ上で最も重要なポイントとなります。

 

諦めないでおしゃれな室内面格子もある

めないでおしゃれな室内面格子もある


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「防犯格子」と聞くと、どうしても無骨で威圧的な、いわゆる「牢屋」のようなイメージを抱く方が少なくありません。

たしかに、かつては防犯性能という機能性が最優先され、デザイン性は二の次とされがちでした。

しかし、そのイメージはもはや過去のものです。

家で過ごす時間が増え、インテリアへの関心が高まる中で、消費者のニーズは多様化しました。

その結果、メーカー各社も開発に力を入れ、防犯性能という本来の機能を高いレベルで維持しながらも、インテリアの一部として空間を積極的に彩る、デザイン性の高い室内面格子が数多く登場しています。

 

インテリアの主役にもなる多様なデザイン

もはや防犯格子は、隠すものではなく「見せる」ものへと進化しています。

ご自宅のインテリアスタイルに合わせて、様々な選択肢の中から選ぶことが可能です。

エレガントな洋風空間を演出する「ロートアイアン調」

曲線的でエレガントなデザインが特徴のロートアイアン(鍛鉄)調の面格子は、クラシックやフレンチシック、南欧風といった洋風のインテリアと非常に相性が良いです。

唐草模様や植物をモチーフにした装飾的なデザインは、窓辺にヨーロッパの邸宅のような優雅な雰囲気をもたらしてくれます。

 

 外構 玄関 ロートアルミパネRP10

 

洗練された空間に馴染む「シンプルモダン」

無駄を削ぎ落としたモダンな空間には、極限まで細くした縦格子や横格子のデザインが適しています。

フレームレスに見えるようなミニマルな設計や、マットブラック、ホワイト、ステンレスのヘアライン仕上げといったシャープな質感のものは、空間に溶け込みながらも洗練された印象を与えます。

 

鋳物面格子 ブリティッシュ型 06007 W810×H896mm 壁付 LIXIL

 

個性を放つ「インダストリアル」

コンクリート打ちっ放しの壁や古材、黒皮鉄といった素材感を生かした「男前インテリア」とも呼ばれるスタイルには、あえて溶接跡を残したり、無骨な鉄の質感をそのまま生かしたようなデザインがマッチします。

空間全体を引き締め、力強いアクセントとなります。

 

おしゃれな面格子を選ぶためのポイント

デザイン性の高い製品が増えたからこそ、選び方にはいくつかのポイントがあります。

まず、大前提として「インテリアのテイストと合わせる」ことです。

ご自宅の家具や壁紙、床材のテーマを再確認し、それに合った素材感やデザインを選ぶことで、後付け感がなく、調和の取れた空間になります。

次に、圧迫感を生まない「抜け感」を意識することも大切です。

桟の「太さ」や「間隔(ピッチ)」によって、部屋の印象は大きく変わります。

一般的に、桟が細く、間隔が広いほど圧迫感は和らぎますが、その分、防犯強度が下がる可能性もあるため、デザインと性能のバランスを考慮する必要があります。

また、白やシルバーといった明るい色は空間を広く見せる効果があり、圧迫感を軽減したい場合に有効です。

室内面格子はもはや単なる防犯設備ではありません。

部屋の雰囲気を壊すどころか、むしろ向上させるアクセントとしての役割も担うようになっています。

防犯対策をしながら、自分らしい空間作りも楽しみたいという方は、ぜひ機能性だけでなくデザインにもこだわって、愛着の湧く製品を選んでみてください。

 

基本的な窓の内側にある格子の種類

基本的な窓の内側にある格子の種類


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室内面格子を選ぶ際には、その性能や価格、見た目を決定づける二つの重要な要素、「材質」と「形状」について、基本的な知識を持っておくことが大変役立ちます。

材質は主に製品の「強度」や「耐久性」に、形状は「見た目の印象」や「物理的な破壊への抵抗力」に直結します。

それぞれの特徴を深く理解し、ご自身の目的や予算、そして設置する部屋の環境に合ったものを選びましょう。

 

主な材質の特徴

材質によって、強度はもちろん、耐久性やメンテナンス性、価格が大きく変わります。それぞれの長所と短所を比較検討することが大切です。

アルミ製

最も広く普及している材質です。

最大のメリットは、軽量で錆びにくく、価格が比較的安価である点です。

加工がしやすいため、デザインやカラーバリエーションが豊富なのも魅力です。

ただし、強度面では他の金属に劣るため、工具を使えば切断や折り曲げが比較的容易という側面もあります。

高い防犯性が求められる場所よりは、プライバシー確保や小さなお子様の転落防止といった目的を兼ねる場合に適しています。

 

ステンレス製

非常に高い強度と耐久性を誇り、防犯性能を最優先するならば第一の選択肢となります。

硬く粘りのある金属のため、切断や破壊に非常に時間がかかり、侵入犯に犯行を諦めさせる高い効果が期待できます。

錆にも極めて強く、基本的に水拭き程度で美観を保てるなど、メンテナンスが容易な点も大きなメリットです。

その分、価格は最も高価になりますが、長期的な安心感とメンテナンスの手間を考慮すれば、十分に価値のある投資と言えるでしょう。

 

鉄製・鋳物製

高い強度を持ちつつ、ロートアイアン調などデザイン性に富んだ製品が多いのが特徴です。

曲線を用いたエレガントなデザインなど、オーダーメイドにも対応しやすく、インテリアとしての価値を重視する場合に適しています。

ただし、鉄は錆びやすいため、数年に一度の再塗装といった定期的な防錆メンテナンスが不可欠です。

これを怠ると、見た目が損なわれるだけでなく、錆の進行によって強度が低下するリスクがあります。

 

主な形状の特徴

格子の組み方、つまり形状によっても、見た目の印象や防犯性が変わってきます。

縦格子

垂直なラインが強調され、シャープですっきりとした印象を与えます。

構造がシンプルなため、ホコリが溜まりにくく、掃除が比較的しやすいという実用的なメリットもあります。

 

横格子

水平のラインが視覚的な広がりを感じさせ、圧迫感が少なく落ち着いた印象になります。

ただし、小さなお子様がいるご家庭では、格子が足場となり、よじ登ってしまうリスクがある点には十分な注意が必要です。

子供部屋などへの設置は慎重に検討する必要があります。

 

ヒシクロス格子(クロス格子)

桟が斜めに交差するひし形のデザインです。

複数の方向から力が分散される構造のため、縦格子や横格子に比べて、一点に力を集中させて破壊するのが難しいという防犯上の大きなメリットがあります。

デザイン性も高いですが、その分、価格がやや高くなる傾向があり、掃除の手間も増える可能性があります。

 

これらの材質と形状の組み合わせによって、製品の特性は多岐にわたります。

例えば、最強の防犯性を求めるなら「ステンレス製のヒシクロス格子」、コストを抑えつつモダンな雰囲気を求めるなら「アルミ製の縦格子」というように、ご自身の優先順位を明確にすることで、最適な選択肢が見えてきます。

 

窓の防犯で格子を後付けするDIYの注意点

窓の防犯で格子を後付けするDIYの注意点


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費用を抑えるために、室内面格子の設置をDIYで検討している方も多いでしょう。

確かに、自分で取り付けることができれば施工費を大幅に節約でき、達成感や製品への愛着も湧くというメリットがあります。

しかし、防犯という家族の「安全」に直結する作業であるからこそ、安易な選択は禁物です。

そこには、事前に知っておくべきいくつかの重要な注意点と、見過ごせないリスクが伴います。

 

失敗の最大の原因!「採寸」と「製品選定」の重要性

まず、DIYにおける失敗の最大の原因となるのが「採寸」です。窓枠の寸法をミリ単位で正確に測らないと、購入した製品が「大きすぎて入らない」あるいは「小さすぎて隙間ができる」といった致命的な事態を招きかねません。

隙間ができてしまえば、見た目が悪いだけでなく、そこから工具を差し込まれるなどして防犯性能が著しく低下します。

窓枠は一見まっすぐに見えても、経年でわずかに歪んでいることがあるため、幅・高さともに「上・中・下」の3点を測定し、最も短い寸法を基準にするのが基本です。

また、採寸した寸法に合う製品を選ぶだけでなく、自宅の窓の種類(引き違い窓、すべり出し窓など)や窓枠の材質(木製、アルミ製など)に、その製品が対応しているかを確認することも不可欠です。

 

作業効率と精度を左右する「工具」の準備と知識

次に、適切な「工具の準備」が不可欠です。製品にもよりますが、一般的には以下のような工具が必要になります。

  • 電動ドリルドライバー(ネジ締めのパワーとスピードが手作業とは格段に違います)
  • 各種ドライバービット
  • 下穴用のキリやドリルビット
  • 水平器(格子の傾きを防ぎ、見た目と強度を保つために必須です)
  • メジャー(コンベックス)
  • 下地センサー(壁に固定する場合、柱や間柱の位置を探すために重要です)

これらの工具を持っていない場合は、新たに購入する費用も考慮しなければなりません。

特に下地センサーを使わずに、勘で下地のない石膏ボードに直接ネジを打っても、十分な強度は得られず、簡単に引き抜かれてしまいます。

 

防犯性能を決定づける「取り付け作業」の核心

そして、最も重要なのが作業そのものです。取り付けが甘いと、いざという時に簡単に外されてしまい、面格子としての意味をなさなくなってしまいます。

ネジを締める際は、締めすぎると窓枠や壁を傷め、緩すぎればガタつきの原因となるため、適切な力加減が求められます。

また、作業中の安全管理も重要です。電動工具の扱いに慣れていない場合の怪我や、脚立からの転落などのリスクもゼロではありません。

 

「プロに任せる」という賢明な選択肢

もし、これまでの説明を読んで少しでも「自分には難しいかもしれない」と感じたのであれば、無理をせず専門の施工業者に依頼するのが最も確実で賢明な方法です。

専門業者に依頼すれば、費用はかかりますが、以下のようなメリットが得られます。

  • 確実な施工品質:
    長年の経験と専門知識で、最大限の防犯効果が発揮されるよう確実に取り付けてくれます。
  • 最適な製品提案:
    自宅の窓の状況を見て、最適な製品を提案してくれます。
  • 時間と手間の節約:
    面倒な採寸や工具の準備、力仕事から解放されます。
  • 保証とアフターサービス:
    施工後の不具合に対して、保証が付いている場合が多く安心です。

確実な防犯効果と長期的な安心感を得るための投資と考えれば、プロに依頼する価値は十分にあると言えるでしょう。

 

【まとめ】窓の防犯は格子の後付けを内側にする対策が重要

この記事では、窓の防犯対策として内側に格子を後付けする方法について、多角的に解説しました。

最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

 

記事のポイント まとめです

  • 防犯の基本は侵入に5分以上時間をかけさせる環境作り
  • 空き巣は人目に付きにくく足場のある窓を特に狙う
  • 内側格子は火災時の避難経路を妨げないか確認が不可欠
  • デザイン性の高い製品を選べば室内の圧迫感を軽減できる
  • 後付け費用は製品の材質と設置方法によって大きく変動する
  • 専門業者に依頼する場合の費用相場は数万円からが一般的
  • 賃貸住宅でも原状回復できる突っ張り式などの製品がある
  • 壁や窓枠を傷つけない穴あけ不要の設置方法も選択可能
  • DIYでの設置は費用を抑えられるが正確な作業が求められる
  • 採寸ミスや取り付け強度の不足はDIYにおける大きなリスク
  • 不安な場合は専門業者への依頼が最も確実で安心な方法
  • 防犯性とデザイン性を両立したおしゃれな格子も豊富にある
  • アルミ製は安価で、ステンレス製は高価だが強度が高い
  • 信頼性の指標として警察庁などが推奨するCPマークがある
  • 自分の家の状況と目的に合わせた最適な対策を選ぶことが大切

 

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