後悔しない一軒家の防犯対策|おすすめグッズと選び方 | のいぼうラボ
後悔しない一軒家の防犯対策|おすすめグッズと選び方

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防犯関連グッズ

後悔しない一軒家の防犯対策|おすすめグッズと選び方

 

ご自身の家が一番安心できる場所であってほしい。

しかし、「うちの防犯対策はこれで十分だろうか」と一戸建ての防犯について不安を感じたり、ニュースで関連の事件を見聞きして怖いと思ったりするのは、決して特別なことではありません。

その不安を解消するためには、まず「そもそも防犯って何ですか?」という基本を理解し、具体的な知識を身につけることが大切です。

実は、どろぼうが入りやすい、あるいは狙われやすい家の特徴には一定の傾向があり、特に危険なのは一軒家の防犯で重要な窓の対策が手薄になっているケースです。

しかし、逆に言えば、空き巣が嫌がる家にする一軒家のポイントさえ押さえれば、リスクを大幅に減らすことが可能になります。

この記事では、「一軒家に不審者が入らないようにするにはどうしたらいいですか?」という根本的な疑問にお答えします。

最強の一軒家セキュリティを目指す考え方から、家の防犯対策とグッズの最新ランキングで注目されるアイテム、そして防犯でおすすめな一戸建ての具体的対策まで、幅広く解説していきます。

さらに、ニトリでも揃う便利な防犯グッズも紹介し、今日から始められる対策を具体的に提案します。

この記事を読むことで、以下の点が明確になります。

記事のポイント

  • 統計で見る一軒家を狙った侵入犯罪の実態
  • プロが実践する防犯対策の4つの基本原則
  • 目的別におすすめの防犯グッズとその選び方
  • ホームセキュリティを導入する際の注意点

 

目次

あなたの一軒家は大丈夫?防犯対策グッズの必要性

あなたの一軒家は大丈夫?防犯対策グッズの必要性


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この章では、一戸建ての防犯に関する基本的な知識を解説します。

どろぼうに狙われやすい家の特徴や、空き巣が嫌がる家のポイントを知ることで、ご自宅の漠然とした不安を解消するための第一歩となります。

 

ポイント

  • 一戸建ての防犯が不安で怖いあなたへ
  • そもそも防犯って何ですか?基本を解説
  • どろぼうが入りやすい/狙われやすい家の特徴
  • 特に危険!一軒家の防犯で重要な窓の対策
  • 空き巣が嫌がる家にする一軒家のポイント

 

一戸建ての防犯が不安で怖いあなたへ

一戸建ての防犯が不安で怖いあなたへ


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「夜、物音がしただけで、もしかして誰かいるのでは…」「自分の家に誰かが勝手に入ってくるかもしれない」と考え、怖いと感じたり、漠然とした不安を覚えたりするのは、決してあなただけではありません。

特に、周囲の視線が届きにくい静かな住宅街にある一戸建てにお住まいの場合、その不安はより大きく、身近な問題として感じられることでしょう。

住まいは本来、心から安らげる聖域であるべき場所です。

そのプライベートな空間が脅かされるかもしれないという感覚は、非常に大きなストレスとなります。

まず知っておきたいのは、その不安が決して思い過ごしではないという現実です。

警察庁の統計によれば、長らく減少傾向にあった住宅への侵入窃盗の認知件数が、近年増加に転じていると報告されています。出典:警察庁 住まいる防犯110番 侵入窃盗の発生場所別認知件数

また、侵入窃盗は留守中を狙う「空き巣」だけではありません。

住人が就寝している夜間に侵入する「忍び込み」や、昼間、在宅中にもかかわらず家事などの隙を突いて侵入する「居空き」といった手口も存在します。

在宅時に犯人と鉢合わせする危険性を考えると、不安が一層募るのも無理はありません。

中でも、侵入窃盗の被害に遭う場所として最も多いのが「一戸建て住宅」で、全体の3割以上を占めるというデータもあります。

このような背景から、住宅購入を検討している層の防犯意識も高まっており、LIFULL HOME'Sの調査(2023年)では、約8割が直近1年で防犯意識が高まったと回答しました。 出典:LIFULL HOME'Sが住宅購入検討者の防犯意識調査を実施

 金品などの物質的な被害はもちろんのこと、万が一被害に遭った場合、「見知らぬ誰かに自宅へ侵入された」という事実は、被害者に深刻な精神的ダメージを残すことがあります。

したがって、ご自身の住まいに対して防犯上の不安を抱くことは、現在の社会状況を考えればごく自然な、そして正当な反応なのです。

だからこそ大切なのは、その漠然とした恐怖や不安を放置せず、正しい知識を得て、具体的な行動へとつなげていくことです。

それは、闇雲に怖がることではなく、むしろリスクを主体的にコントロールし、安心できる暮らしを取り戻すためのプロセスです。

この記事では、そのための具体的なステップを一つひとつ丁寧に解説していきます。

 

そもそも防犯って何ですか?基本を解説

そもそも防犯って何ですか?基本を解説


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「防犯」という言葉はよく耳にしますが、その本質を深く理解することが、あらゆる対策を講じる上での揺るぎない第一歩となります。

防犯とは、単に犯罪が発生した後に対応することや、犯人を捕まえることだけを指すのではありません。

むしろ、犯罪が起こる「機会」そのものを減らし、犯罪者が犯行をためらうような「環境」を意図的に創り出すための、あらゆる予防的な活動全般を意味します。

この考え方は「防犯環境設計(CPTED: Crime Prevention Through Environmental Design)」という専門的なアプローチにも繋がっています。

これは、物理的なデザインや環境整備によって、犯罪を未然に防ぐことを目指すという思想です。

防犯対策は、この思想に基づき、大きく分けて2つのアプローチから考えられます。

 

「機会を減らす」

侵入犯罪者の多くは、事前に綿密な計画を立てて特定の家を狙うというよりは、「侵入しやすそうな家」を探し回る機会主義的な側面が強いと言われています。

彼らは最も抵抗の少ない道を選びたがるため、私たちの日常にあるほんのわずかな隙が、彼らにとっては絶好の犯行機会となり得ます。

したがって、鍵のかかっていない「無締り」の窓やドアをなくすことはもちろん、家の周りに侵入の足場になるような物置や脚立を置かない、あるいは郵便受けに鍵をかけるといった基本的な対策で、犯罪者に「犯行のきっかけ」を与えないことが極めて有効になります。

 

「リスクを高める」

これは、侵入者にとって犯行に伴う「見つかるリスク」「時間がかかるリスク」「捕まるリスク」が高いと感じさせる環境を作ることです。

例えば、人目につきやすいよう家の周りをセンサーライトで明るくしたり、防犯カメラを設置したりすることで、「この家は常に監視されている」「侵入すればすぐに気づかれ、顔や姿を記録されてしまう」と認識させ、犯行を躊躇させる効果が期待できます。

また、強固な鍵や補助錠は、侵入にかかる時間を引き延ばし、発見される可能性を高めるため、侵入者にとっては大きな障害となります。

最終的に、これらのアプローチを巧みに組み合わせ、「この家は侵入するのに手間と時間がかかり、捕まるリスクが非常に高い」と犯罪者に判断させることが、防犯の基本的な考え方になるのです。

高価な最新機器を導入することだけが防犯ではありません。

日々の小さな心がけという第一の防御層から、物理的な強化という第二の層、そして技術的な監視という第三の層まで、複数の防御を重ねて固めていく「多層防御」の思想が、ご自身の住まいを安全な場所に保つ上で何よりも大切になります。

 

どろぼうが入りやすい/狙われやすい家の特徴

どろぼうが入りやすい/狙われやすい家の特徴


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侵入を企てる「どろぼう」は、無計画に犯行に及ぶわけではありません。

多くの場合、彼らは事前に「仕事がしやすい家」、つまり侵入が容易で、見つかるリスクが低い家を求めて入念な下見を行うと言われています。

彼らがどのような視点で家を評価しているのかを知ることは、効果的な防犯対策の第一歩です。

警察庁のデータや警備会社の分析によると、狙われやすい家にはいくつかの共通した特徴が見られます。

ご自身の住まいがこれらの特徴に当てはまっていないか、一度確認してみることが大切です。

 

侵入の足場や隠れ場所がある家

物理的に侵入しやすい環境が整っている家は、最も基本的な標的となります。

例えば、家の周りに2階の窓やベランダへの足場となり得るエアコンの室外機や物置、脚立、ポリバケツなどが無造作に置かれている場合、それらは侵入者にとって便利な「階段」を提供しているのと同じです。

太い雨どいの配管や、カーポートの屋根なども利用される可能性があります。

また、手入れされずに高く伸びた植木や、外からの見通しを遮る高い塀は、侵入者が身を隠すのに絶好の場所を提供してしまいます。

重要なのは、単に隠れるだけでなく、そこで時間をかけて窓を割ったり鍵をこじ開けたりする「作業スペース」を与えてしまう点です。

外から見て死角が多い家は、それだけ侵入者に有利な状況を作り出していることにつながります。

 

留守であることが分かりやすい家

侵入者は、住人が確実に不在である証拠を探しています。

郵便受けに新聞や郵便物が溜まっている、夜になっても洗濯物が干したままになっている、家の電気が全くついていないといった状況は、住人が長期間留守にしている分かりやすいサインです。

また、日中もカーテンが閉め切られたままであったり、ガスメーターや電気メーターの動きが数日間ないことを確認したりする、より周到な侵入者もいると言われています。

近年では、SNSでの発信が新たなリスクとなっています。

「これから海外旅行です!」といった投稿は、全世界に向けて自宅が留守であることを公言しているに等しい行為です。

旅行や帰省で家を空ける際には、タイマーで照明をつけたり、新聞の配達を一時的に止めたりするといった物理的な配慮に加え、オンラインでの情報管理にも注意が求められます。

 

地域で孤立している、または無関心に見える家

家の管理状態や地域との関わり方も、侵入者は注意深く見ています。

例えば、家の周りが散らかっていたり、雑草が生い茂っていたり、窓ガラスが割れたまま放置されていたりすると、「住人の防犯意識が低い」「管理が行き届いていない」と判断され、標的にされやすくなります。

これは「割れ窓理論」としても知られ、小さな秩序の乱れが、より大きな犯罪を呼び込むきっかけとなり得ます。

さらに、近隣住民とのコミュニケーションが少なく、地域から孤立しているように見える家も、侵入者にとっては好都合です。

不審な人物が家の周りをうろついていても、近所の誰も気にかけないだろう、通報されるリスクが低いだろうと判断される可能性があるからです。

これらの特徴は、裏を返せば対策のポイントを明確に示しています。

家の周りを整理整頓して侵入の足場をなくし、植木を剪定して見通しを良くし、留守であることを悟らせない工夫をすること。

そして、可能であればご近所との良好な関係を築き、地域全体で防犯力を高めることが、侵入者が敬遠する住まいづくりへと繋がるのです。

 

特に危険!一軒家の防犯で重要な窓の対策

特に危険!一軒家の防犯で重要な窓の対策


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一戸建て住宅の防犯を考える上で、最も注意を払い、また重点的に対策を講じるべき脆弱点が「窓」であることは間違いありません。

警察庁が公開している統計データは、住宅への侵入窃盗犯の侵入口として、窓が全体の半数以上、年度によっては6割近くを占めることを一貫して示しています。

多くの人が最も気に掛ける玄関ドアよりも、窓からの侵入が圧倒的に多いというこの現実は、窓の防犯対策こそが家全体の安全性を左右する、まさに「防犯の要」であることを物語っています。 出典:警視庁 侵入窃盗の防犯対策

侵入者が窓を狙う手口は、主に2つに大別されますが、その手口は巧妙化、多様化しています。

 

鍵のかけ忘れ

一つ目は、驚くほど多く、そして最も単純な「無締り」です。

ゴミ出しや近所への短い買い物など、ほんの少し家を離れる間の無施錠の窓が、侵入者にいとも簡単に機会を与えてしまいます。

特に、トイレや浴室、2階の廊下といった、普段あまり意識しない小窓の施錠忘れは少なくありません。

「高い場所だから大丈夫」という油断は禁物で、エアコンの室外機や物置などを足場にすれば、2階の窓も容易に到達されてしまいます。

 

「ガラス破り」

悪質で意図的なガラス破りにはいくつかの手口が存在します。

  • こじ破り
    ドライバーなどを窓とサッシの隙間に差し込み、てこの原理でクレセント錠(窓の主錠)周辺のガラスを小さく割る手口です。
    大きな音が出にくいため、犯人に好まれます。
  • 打ち破り
    庭石や工具などで、ガラスを力任せに叩き割る手口です。
    大きな音は出ますが、わずか数秒で侵入できるため、大胆な犯行に使われます。
  • 焼き破り
    携帯用バーナーなどでガラスを熱した後、冷却スプレーなどで急激に冷やして音を立てずに割る手口です。

一般的な一枚ガラス(フロートガラス)は、これらの攻撃に対して非常に弱く、わずか数十秒で破壊されてしまう可能性があるのです。

これらの手口から分かるように、窓の防犯対策は「施錠の徹底」という日常の習慣と、「ガラスの物理的な強化」という設備面の対策、この両面からアプローチする必要があります。

まず、全ての窓に補助錠を追加し、「ワンドア・ツーロック」ならぬ「ワンウィンドウ・ツーロック」を基本とすることが考えられます。クレセント錠が破られても、もう一つのロックがあれば侵入を大幅に遅らせることができます。

加えて、ガラス自体の強度を高める対策も極めて有効です。

既存のガラスに強靭な「防犯フィルム」を貼る方法は、ガラスが割られても飛散しにくく、侵入のための開口部を作ることを困難にします。

さらに、新築やリフォームを検討される際には、2枚のガラスの間に特殊な樹脂中間膜を挟んだ「防犯ガラス(合わせガラス)」の導入が最も効果の高い対策の一つです。

これらの製品の中には、警察庁などが認めた「CPマーク」付きの物もあり、侵入攻撃に5分以上耐える性能が証明されています。 出典:YKK AP株式会社 防犯性の高いガラス

 

空き巣が嫌がる家にする一軒家のポイント

空き巣が嫌がる家にする一軒家のポイント


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空き巣などの侵入者は、犯行に及ぶ前に必ず下見を行うと言われています。

彼らの目的はただ一つ、「見つからずに、短時間で、効率よく目的を達する」ことです。

そのため、下見の段階で「侵入しにくく、リスクが高い」と判断した家は、自ら標的から外す傾向にあります。

つまり、空き巣が嫌がるポイント、すなわち彼らにとっての「不確定要素」と「手間」を意図的に作り出すことが、最も効果的な防犯対策につながるのです。

そのポイントは、大きく「時間」「光」「音」「人の目」という4つの要素に集約されます。

これらを理解し、自宅の環境に組み込んでいきましょう。

 

時間をかけさせる

侵入者は、犯行が長引くことを極端に嫌います。

警察の調査によれば、侵入に5分以上かかると判断した場合、約7割もの侵入者が犯行を諦めるという明確なデータがあります。 出典:住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威

 この「5分の壁」をいかにして作り出すかが、物理的防犯の鍵となります。

例えば、玄関ドアや窓に補助錠を付けてワンドア・ツーロックを徹底する、破壊しにくい「CPマーク」付きの防犯ガラスを導入するといった対策が有効です。

これらは単に侵入を困難にするだけでなく、侵入者の焦りを誘い、冷静な判断を失わせるという心理的な効果も期待できます。

「この家は侵入に手間がかかりそうだ」と第一印象で思わせることが大切なのです。

 

光で照らす

侵入者は自身の姿が露見することを恐れるため、暗闇を好みます。

家の周囲や玄関、勝手口、駐車場の奥など、建物の死角になりやすい場所にセンサーライトを設置するのは、非常に効果的な対策です。

人が近づくと不意に強い光が自動で点灯する仕組みは、侵入者を心理的に驚かせ、その存在を周囲に知らせます。

これにより、犯行を継続する意欲を削ぎ、退散させる強い動機付けになります。

設置する際は、ライトの向きが隣家への迷惑にならないよう配慮しつつ、風で揺れる木の枝などで誤作動が起きにくい場所を選ぶといった工夫も求められます。

 

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音を出す

予期せぬ大きな音も、隠密行動を好む侵入者にとっては大きな脅威です。

例えば、建物の裏手や人目につきにくい窓の下など、侵入経路になりそうな場所に「防犯砂利」を敷き詰める手法があります。

これは通常の砂利よりも踏んだ際に大きな音(70デシベル以上、掃除機の音に匹敵)が出るように作られており、侵入者の接近を家の中や近隣に知らせる効果があります。

また、窓ガラスの破壊や振動を検知して大音量で鳴り響くウィンドウアラーム(防犯ブザー)も有効です。

その警報音は侵入者を直接威嚇するだけでなく、周囲に異常事態を知らせる「通報装置」としての役割も果たします。

 

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人の目を感じさせる

「誰かに見られているかもしれない」という意識は、侵入者にとって最も強力な心理的プレッシャーとなります。

防犯カメラの設置は、その存在自体が「この家は監視されている」という明確なメッセージとなり、強力な抑止力として機能します。

また、セコムやALSOKといった警備会社のステッカーも、「異常があればプロが駆けつける」という具体的なリスクを侵入者に連想させ、標的から外させる効果が期待できます。

さらに忘れてはならないのが、地域コミュニティという「人の目」です。

日頃からご近所と挨拶を交わすだけでも、「見慣れない顔」が自然と目立つようになり、地域全体の防犯意識が高まります。

不審者にとっては、住民同士の連携が取れている地域ほど活動しにくい場所はないのです。

これらの4つの要素は、それぞれが独立して機能するだけでなく、互いに連携させることで防犯効果を飛躍的に高めることができます。

一つの対策に頼るのではなく、自宅の弱点を補うようにこれらのポイントを組み合わせることが、空き巣に狙われない、安全な住まいづくりへとつながります。

 

実践編!一軒家の防犯対策とおすすめグッズ

実践編!一軒家の防犯対策とおすすめグッズ


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この章では、一軒家の防犯対策を具体的な実践レベルで解説します。

最強のセキュリティを目指す考え方から、場所別のおすすめ対策、ニトリでも揃う便利なグッズまで知り、今日からできる防犯対策がわかります。

 

ポイント

  • 一軒家に不審者が入らないようにするには?
  • 最強の一軒家セキュリティを目指す考え方
  • 家の防犯対策とグッズの最新ランキング
  • 防犯でおすすめな一戸建ての具体的対策
  • ニトリでも揃う便利な防犯グッズを紹介
  • まとめ:最適な一軒家防犯対策グッズの選び方

 

一軒家に不審者が入らないようにするには?

一軒家に不審者が入らないようにするには?


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一軒家に不身者を侵入させないための対策は、何か一つの完璧な方法に頼るのではなく、性質の異なる複数の防御策を計画的に組み合わせる「多層防御」の考え方が基本となります。

これは、城を守るのと同じ発想です。

外堀(環境づくり)を越えさせ、高い城壁(物理的な障壁)で時間を稼がせ、さらに城内の見張り(日々の習慣)の目をかいくぐらせる。

このように、侵入者が目的を達するまでにいくつもの障害を乗り越えなければならない状況を作り出すことで、彼らの意欲を削ぎ、犯行を断念させるのです。

ここでは、その具体的なステップを解説します。

 

ステップ1:基本的な習慣の見直しと防犯意識の表明

最も簡単でコストがかからず、かつ効果的なのが、住人自身の意識と日々の習慣を見直すことです。

警察庁の統計でも、侵入原因のトップは一貫して「無締り」です。

まず、この最も基本的な脆弱性をなくすことが全ての土台となります。

ゴミ出しや近所への短い買い物といったわずかな時間でも、必ず全てのドアと窓を施錠する習慣を徹底します。

「2階だから大丈夫」「すぐに戻るから」といった油断が、侵入者に最も簡単な機会を与えてしまいます。

また、在宅中であっても、使っていない部屋の窓は施錠しておくことが望ましいです。

さらに、施錠以外の習慣も重要です。

郵便受けに新聞や郵便物を溜めない、家の周りを常に整理整頓して清潔に保つ、長期不在時にはタイマー式の照明を活用して在宅を装う。

これらの行動は、侵入者に「この家の住人は防犯意識が高く、管理が行き届いている」という無言のメッセージを発信し、下見の段階で標的から外させる効果が期待できます。

 

ステップ2:物理的な侵入障壁の構築

次に、家の物理的な防御力を高め、侵入者に「時間がかかる、面倒だ」と実感させるための対策を講じます。

侵入を不可能にするのではなく、犯行を諦めさせる「5分の壁」を作り出すことが目的です。

  • 窓の強化
    全ての窓に補助錠を取り付け、クレセント錠と合わせて二重ロックにします。
    可能であれば、衝撃に強い防犯フィルムの貼付や、ガラス自体が破壊されにくい「防犯ガラス(合わせガラス)」への交換を検討します。
    特に人目につきにくい浴室やトイレの小窓には、面格子の設置が非常に有効です。
  • ドアの強化
    玄関や勝手口のドアにも補助錠を付け、「ワンドア・ツーロック」を実践します。
    鍵(シリンダー)は、ピッキングに強いディンプルキーなど、防犯性の高いものに交換します。
    加えて、バールでのこじ開けを防ぐ「ガードプレート」や、施錠時にドア枠にがっちり食い込む「鎌デッドボルト」の導入も、ドアの強度を格段に高めます。

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ステップ3:侵入をためらわせる心理的な環境づくり

侵入者が犯行を躊躇するような、心理的なプレッシャーを与える環境を意図的に整えます。

  • 視覚的抑止
    家の周囲、特に死角になりやすい裏手や通路にセンサーライトを設置し、暗闇をなくします。
    防犯カメラの設置は「常に見られている」という意識を植え付け、強力な抑止力となります。
    また、警備会社のステッカーも、「ここはプロが守っている」という明確な警告として機能します。
  • 聴覚的抑止
    建物の周囲に防犯砂利を敷き詰めたり、窓用のセンサーアラームを取り付けたりすることで、音による威嚇を行います。
    また、カメラ付きインターホンも有効です。
    訪問者の顔を記録できるため、下見に来た不審者にとっては、自分の姿が記録されることを嫌い、その家を避ける動機付けになります。

これらのステップを自宅の状況に合わせて組み合わせることで、防御の層は何重にもなっていきます。

不審者が下見の段階で「この家は対策がしっかりしていてリスクが高い」と判断し、侵入を試みる前に標的から外させる可能性を、着実に高めていくことができるのです。

 

最強の一軒家セキュリティを目指す考え方

最強の一軒家セキュリティを目指す考え方


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「最強のセキュリティ」と聞くと、まるで要塞のように窓も少なく、高価で複雑な監視システムが張り巡らされた家を想像するかもしれません。

しかし、本当に目指すべきは、コストや日々の暮らしやすさとのバランスを取りながら、長期的に維持できる「バランスの取れた、継続可能なセキュリティ」です。

過剰な対策は長続きせず、形骸化してしまう恐れもあります。

大切なのは、ご自身の住まいとライフスタイルに合わせた最適な防御策を構築することです。

ここでは、そのための土台となる3つの重要な考え方をご紹介します。

 

1. リスクの特定と優先順位付け

すべてのドアや窓を最高レベルの建材で固めるのは、コスト的にも現実的ではありませんし、その必要もありません。

まずは、「我が家の弱点はどこか?」を客観的に評価し、対策の優先順位をつけることから始めましょう。

侵入を企てる者の視点に立って、ご自宅の周りをチェックしてみてください。

例えば、「どろぼうが入りやすい家の特徴」としてよく挙げられる以下のような点を確認します。

  • 侵入経路の死角:
    高い塀や生い茂った植木、物置など、道路や隣家から見えにくい場所はないか。
  • 足場の有無:
    エアコンの室外機、雨どい、カーポートの屋根、近くの電柱など、2階への足場になるものはないか。
  • 窓の脆弱性:
    面格子がついていない窓、特に浴室やトイレの小さな窓、人目につきにくい裏手の窓は狙われやすいポイントです。
  • 近隣環境:
    長期間留守にしていることが分かりやすいか、隣家との距離が離れているか、夜間の人通りはどうか。

家族でチェックリストを作り、家の周りを歩いてみるのも良いでしょう。

特に夜間、外から自宅がどのように見えているかを確認すると、新たな発見があるかもしれません。

この評価に基づき、「人通りの少ない裏手の掃き出し窓が最も危険」「2階のベランダは足場があり、無施錠にしがちでリスクが高い」といったように、対策すべき箇所の優先順位をつけます。

リスクが最も高いと判断した箇所から、補助錠や防犯フィルム、センサーライトの設置といった具体的な対策を講じるのが、最も効率的で効果的なアプローチです。

 

2. 公的認証を信頼の基準にする

市場には多種多様な防犯グッズが溢れており、価格も性能も様々です。

しかし、その性能を個人が見極めるのは非常に困難です。

スペック表の数字だけでは、実際の耐久性やいざという時の信頼性は分かりません。

そこで、客観的な信頼性の基準となるのが公的な認証制度です。

 

CPマーク(防犯建物部品マーク)

ドアや窓、鍵、ガラス、シャッターなどの建材が、侵入攻撃に対して5分以上耐えることを証明するマークです。

なぜ「5分」が重要かというと、警察庁の調査によれば、侵入に5分以上かかると泥棒の約7割が諦めるというデータがあるからです。

このマークは、警察庁や国土交通省、経済産業省などが関わる官民合同会議が厳しい試験を経て認定するもので、その信頼性は非常に高いと言えます。出典:防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議 CPについて

 

RBSSマーク(優良防犯機器認定マーク)

防犯カメラや録画装置などの電子機器が、専門家団体である公益社団法人日本防犯設備協会の定めた品質基準を満たしていることを示します。

画質や耐久性、夜間撮影能力はもちろん、いざという時に「肝心なところが映っていなかった」「画質が悪くて人物を特定できない」といった事態を防ぐための性能が保証されています。出典:公益社団法人 日本防犯設備協会 RBSSとは

これらの認証マークが付いた製品を選ぶことは、専門家が認めた「確かな性能」を手に入れることであり、感覚や価格だけで選ぶよりもはるかに賢明な選択です。

最強のセキュリティを目指す上で、信頼できる製品を選ぶことは不可欠な要素となります。

 

3. 専門サービスの活用を視野に入れる

自分で行う対策(セルフセキュリティ)は、手軽でコストを抑えられる一方、どうしても限界があります。

例えば、旅行や出張で長期間家を空ける際の不安、あるいは異常をセンサーが検知しても、自分で現場に駆けつけられないという問題です。

ここで強力な選択肢となるのが、セコムやALSOKに代表される警備会社によるホームセキュリティサービスです。

これらのサービスは、個人の努力だけでは得られない高度な安心を提供してくれます。

  • 24時間365日の監視体制:
    設置されたセンサーが侵入や火災などの異常を検知すると、即座に警備会社のコントロールセンターに通報されます。
  • プロによる駆けつけ:
    通報を受けると、訓練を受けた警備員が迅速に現場へ駆けつけます。
    ただ駆けつけるだけでなく、状況を的確に判断し、必要に応じて警察や消防、ガス会社へ通報するなど、プロとして適切な初期対応を行ってくれます。
  • 高い犯罪抑止効果:
    警備会社のステッカーが貼ってあるだけでも、「この家は防犯意識が高い」と侵入者に思わせ、ターゲットから外させる効果が期待できます。

もちろんコストはかかりますが、全ての対策を自分で抱え込む必要はありません。

特に、「小さなお子様や高齢のご家族がいる」「資産価値の高いものを保管している」「長期の留守が多い」といったご家庭では、その安心感は絶大です。

基本的な建物の防犯性能(CPマーク製品の導入など)を自分で高めた上で、プロの監視と駆けつけサービスを組み合わせる。これも、最強のセキュリティを構築するための重要な戦略の一つなのです。

 

 


 

家の防犯対策とグッズの最新ランキング

家の防犯対策とグッズの最新ランキング


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家の防犯対策を考え始めるとき、多種多様なグッズやサービスの中から「何が本当に有効なのか」「どれが自分の家に合っているのか」を見極めるのは難しいものです。

防犯対策やグッズを選ぶ上で、どのようなものが人気で、実際の侵入犯に対して効果が期待できるのかを知ることは非常に有益です。

ここでは、ECサイトの売れ筋ランキングや、防犯の専門家の意見を基に、近年特に注目度の高い対策とグッズのカテゴリをランキング形式で紹介します。

スマートロックの普及やAI搭載カメラの登場など、技術の進化は防犯対策をより手軽で高度なものにしています。

ただし、ここで紹介するランキングはあくまでも人気の指標です。

最も大切なのは、一戸建てかマンションか、家族構成やライフスタイルはどうか、といったご自身の家の状況や予算に合った対策を、組み合わせて講じることです。

この記事が、そのための最適なプランを考える一助となれば幸いです。

目的別・防犯対策の種類と費用の目安
対策の種類主な目的費用の目安メリットデメリット・注意点
補助錠
(窓・ドア用)
侵入時間の遅延
「ワンドア・ツーロック」を実現し、ピッキングやサムターン回しにかかる時間を長引かせることで侵入を諦めさせる。
1個 1,000円~8,000円
(DIY可能な簡易タイプから、鍵付きの堅牢なものまで様々)
・安価で手軽に防犯レベルを上げられる。
・工事不要で取り付けられる製品が多く、賃貸住宅でも導入しやすい。
・窓用の補助錠は、少し窓を開けた状態での換気ロックとしても使える製品がある。
・毎回の施錠・解錠に手間がかかり、慣れると形骸化する可能性がある。
・両面テープなどで固定するタイプは、取り付けが不十分だと簡単に外れてしまい効果が薄い。
・取り付け位置を誤ると効果が半減するため、目的(サムターン回し対策など)に合った設置が必要。
防犯フィルムガラス破り対策
空き巣の侵入で最も多いガラス破りに対し、ガラスを割れにくくし、貫通までの時間を大幅に遅らせる。
1窓 10,000円~30,000円
(専門業者施工の場合)
※DIYキットは数千円からあるが性能は異なる
・既存の窓を交換することなく、防犯性能を大幅に向上できる。
・地震や台風の際にガラスが割れても、破片の飛散を防ぐ効果がある。
・製品によってはUVカット効果も期待できる。
・自分で貼ると気泡やゴミが入りやすく、見た目だけでなく防犯性能が著しく落ちることがある。
・最高の性能を発揮するCPマーク認定を受けるには、認定施工者による正しい施工が必須。
・網入りガラスなど、ガラスの種類によっては熱割れのリスクがあり貼れない場合がある。
センサーライト視覚的な侵入抑止
侵入者が最も嫌う「光」と「他人の目」を意識させ、犯行を思いとどまらせる威嚇効果が目的。
2,000円~15,000円
(電源方式や機能による)
・侵入者を光で威嚇する効果が非常に高い。
・夜間に帰宅した際や、駐車場・通路の足元の安全確保にも役立つ。
・ソーラー式や乾電池式を選べば、電源工事不要で手軽に設置できる。
・風で揺れる木の枝や、通行する車、猫などにも反応し、頻繁に点灯することがある。
・設置場所や角度を十分に検討しないと、近隣への光害となる可能性があるため配慮が必要。
・電球切れや電池切れに気づかないと、いざという時に機能しない。
防犯カメラ侵入抑止と証拠記録
「見られている」という意識を与えて犯行を未然に防ぐと共に、万が一の際には決定的な証拠を記録する。
1台 5,000円~
(高画質、AI搭載、屋外対応など高機能モデルは数万円以上)
・存在自体が強力な犯罪抑止力になる(「防犯カメラ作動中」のステッカー併用で効果アップ)。
・スマホと連携し、リアルタイム映像の確認や、内蔵マイク・スピーカーでの声かけができる製品が多い。
・留守中のペットの見守りや、宅配便の置き配確認など、防犯以外の用途にも活用できる。
・設置場所によっては、隣家や公道が映り込み、プライバシー侵害となる可能性があるため、画角には細心の注意が必要。
・安価な製品は画質が粗く、夜間に顔が識別できなかったり、雨風で故障しやすかったりする場合がある。
・安定したWi-Fi環境がないと、映像が途切れるなど正常に機能しないことがある。
ホームセキュリティ24時間監視とプロの駆けつけ
セルフセキュリティの限界を超え、異常発生時に警備のプロが駆けつけるという究極の安心感を得る。
初期費用:0円~数万円
月額費用:4,000円~8,000円程度
(プランや機器の数による)
・不在時や就寝中も24時間365日体制でプロが見守ってくれる絶対的な安心感。
・侵入だけでなく、火災、ガス漏れ、非常通報(急病時など)にも対応する総合的な安全が得られる。
・警備会社のステッカーによる高い犯罪抑止効果がある。保険料の割引が適用される場合も。
・継続的に月額費用がかかる。
・異常検知から警備員の到着までには、物理的なタイムラグが必ず発生する(拠点からの距離による)。
・誤報を繰り返した場合、出動料金が別途発生するケースがあるため契約内容の確認が必要。

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これらの情報を参考に、まずは最も手軽でコストパフォーマンスの高い補助錠やセンサーライトから導入し、特に不安を感じる箇所(人目につかない窓など)には防犯フィルムの施工を検討する。

さらに高いレベルの安心感を求めるなら、防犯カメラやホームセキュリティへとステップアップ、あるいは組み合わせていくのが現実的で効果的なアプローチと言えるでしょう。

最終的には、これらの対策をパズルのように組み合わせ、ご自宅の「弱点」を一つずつ潰していくことが、最強の防犯への道となります。

出典:Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 住宅用ロック の中で最も人気のある商品
出典:セコム株式会社 新築戸建の防犯対策

 

 


 

防犯でおすすめな一戸建ての具体的対策

防犯でおすすめな一戸建ての具体的対策


のいぼうラボ イメージ

これまで解説してきた「リスクの特定」や「侵入を諦めさせる時間稼ぎ」といった考え方に基づき、一戸建ての防犯で特に効果が高く、おすすめしたい具体的な対策を場所別に整理します。

これらは、侵入者に「この家は防犯意識が高く、侵入に手間がかかりそうだ」と思わせるための重要な仕掛けです。

全てを一度に行う必要はありません。

まずはご自身の家の弱点と思われる場所、例えば「夜間に人目につかない裏窓」や「古い鍵のままの勝手口」など、最もリスクが高いと感じる場所から優先的に取り組んでみてください。

 

玄関・勝手口の対策

玄関や勝手口は人の出入りが前提のため、堅牢さと利便性のバランスが求められますが、同時に主要な侵入経路の一つでもあります。

対策を怠れば、そこが最大の弱点になりかねません。

 

鍵の交換・追加で時間的防御を

古いギザギザの鍵(ディスクシリンダーキーなど)は、プロにかかれば数分でピッキングされる危険性があります。

まずは、鍵の表面に多数の小さなくぼみがあるディンプルキーなど、構造が複雑でピッキングへの耐性が格段に高いシリンダーへの交換を強くおすすめします。

その上で、既存の鍵とは別にもう一つ補助錠を取り付けて「ワンドア・ツーロック」を徹底することが、侵入に要する時間を倍増させ、犯行を諦めさせる上で極めて有効です。

最近では、スマートフォンで施錠・解錠や履歴確認ができるスマートロックも普及しており、オートロック機能による閉め忘れ防止など、利便性と防犯性を両立させる選択肢として人気が高まっています。

 

巧妙なサムターン回しへの対策

ドアにドリルで小さな穴を開けたり、ドアスコープや郵便受けから針金のような工具を差し込んだりして、内側のつまみ(サムターン)を回して解錠する手口への対策は必須です。

これには、つまみ(サムターン)自体が空転したり、取り外せたりする「セキュリティサムターン」への交換や、サムターンを物理的に覆う後付けのカバーの設置が有効です。

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ドアスコープや周辺の隙も防ぐ

ドアスコープは外の様子を確認する重要なものですが、同時に外部から室内の様子を覗き見されるリスクもはらんでいます。

在宅確認などに悪用されないよう、内側にカバーが付いたドアスコープに交換する、あるいは後付けのカバーを設置しましょう。

さらに、バールなどによる「こじ開け」対策として、ドアと壁の隙間にあるかんぬき部分を保護する「ガードプレート」を取り付けると、物理的な破壊に対する強度を大きく向上させることができます。

 

窓の対策

警視庁の統計でも、一戸建てへの侵入窃盗の約半数が窓からであり、住まいの最大の弱点と言えます。

窓の防犯レベルを引き上げることが、家全体の安全に直結します。

 

補助錠の設置で「開けさせない」工夫を

窓の標準的な鍵であるクレセント錠は、ガラスを小さく割るだけで簡単に手を伸ばして解錠できてしまいます。

これを防ぐため、クレセント錠だけでなく、サッシの上下など、複数箇所に補助錠を取り付けることが非常に効果的です。

外から補助錠が見えるだけでも「この窓は手間がかかる」と侵入を躊躇させる心理的な効果が期待できます。

換気のために少しだけ窓を開けた状態でロックできるタイプなど、様々な製品があります。

 

防犯フィルムの活用で「割らせない」窓に

ガラス破りそのものを困難にするには、防犯フィルムが最適です。

特に、警察庁などが認定するCPマーク付きの製品は、プロの攻撃に5分以上耐える性能が証明されており、信頼性が高い選択肢です。

ハンマーなどで叩いても、ガラスは蜘蛛の巣状にひびが入るだけで貫通しにくくなるため、侵入に時間がかかり、犯行を断念させる効果が見込めます。

より根本的な対策としては、2枚のガラスの間に特殊な膜を挟んだ「防犯ガラス」への交換もあります。

 

面格子で物理的な侵入をブロック

浴室やトイレ、廊下など、換気のために開けておくことが多い小窓や、人目につきにくい窓には、面格子の設置が有効です。

外からネジが簡単に外せない構造のものや、簡単には切断できない頑丈な素材のものを選びましょう。

近年ではデザイン性の高い製品も多く、家の外観を損なわずに防犯性能を高めることが可能です。

 

家の周囲・外構の対策

建物本体だけでなく、敷地全体で侵入者に「この家は狙いにくい」と思わせる環境づくりも、非常に重要な防犯対策です。

 

光と音で侵入者を威嚇する

侵入者が最も嫌うのは、人に見つかるリスクです。

家の裏手や駐車場、物置の周辺など、夜間に暗く死角になりやすい場所にセンサーライトを設置しましょう。

突然の光による威嚇は非常に効果的です。

また、窓の下や建物の周囲に、人が踏むと「ジャリジャリ!」と75デシベル以上(掃除機並み)の大きな音が出る防犯砂利を敷き詰めるのも、侵入者の存在を知らせ、犯行をためらわせるのに役立ちます。

 

侵入者の「隠れ場所」をなくす見通しの確保

庭の植木や生垣が伸び放題になっていると、侵入者が身を隠し、じっくりと作業できる絶好の隠れ場所を提供してしまいます。

庭木はこまめに剪定し、家の周りに死角を作らないようにしましょう。

塀を設置する場合、視線を完全に遮る高い塀は、一度乗り越えられると逆に外からの目を防ぐ「隠れ蓑」になってしまう危険性があります。

プライバシーとのバランスを考えながら、外からの視線がある程度届く、見通しの良いフェンスタイプを選ぶことが推奨されます。

 

2階への足場をなくす

見落としがちですが、エアコンの室外機や物置、カーポートの屋根、太い雨どいなどは、2階への侵入の足場として利用されることがあります。

簡単に登れないよう、室外機は設置場所を工夫したり、専用のカバーを取り付けたりするなどの対策を検討しましょう。

これらの対策を一つだけでなく複数組み合わせることで、侵入者に対して多重の障壁を作り出し、一戸建ての防犯レベルを総合的に、そして確実に引き上げることが可能になります。

 

ニトリでも揃う便利な防犯グッズを紹介

ニトリでも揃う便利な防犯グッズを紹介


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「防犯対策」と聞くと、専門業者への依頼や高額な機器の設置など、費用も手間もかかる大掛かりなものを想像しがちです。

しかし、実は「ニトリ」のような身近なホームファニシングストアでも、暮らしの安全性を高める便利な防犯グッズが、驚くほど手軽に揃います。

専門的な工事は一切不要で、思い立ったその日に購入して自分で設置できるのが最大の魅力。賃貸住宅にお住まいの方や、まずはコストを抑えて防犯の第一歩を踏み出したいという方に、ニトリの防犯グッズは最適な選択肢と言えるでしょう。

出典:ニトリネット【2025年】ニトリのおすすめ防犯・防災グッズ
(注:上記リンク先は防災グッズ全体の検索結果であり、防犯関連商品も含まれています。店舗や時期によって品揃え、在庫状況は変動します。本記事の情報は2025年6月時点のものを参考にしています)

 

センサーライト

ニトリでは、乾電池式ソーラー充電式のセンサーライトが、非常に手頃な価格帯で提供されています。

これらの製品の最大の利点は、配線工事が不要であること。

これまで暗くて気になっていた玄関先や勝手口、物置、日当たりの悪い駐車スペースなど、どんな場所にでも自分で簡単に設置できます。

 

ソーラー式

日当たりの良い場所に設置すれば電気代がかからず経済的です。

乾電池式

日当たりに関係なく設置場所の自由度が高いのがメリットです。

人の動きを検知してパッと周囲を明るく照らす光は、身を隠そうとする侵入者への強力な威嚇となります。

それだけでなく、夜間に帰宅した際に鍵穴を探したり、足元を確認したりするのにも役立ち、「防犯」と「利便性・安全性」を両立できる一石二鳥のアイテムです。

購入の際は、設置したい場所に合わせて、明るさやセンサーの検知範囲、防水性能などをチェックすると良いでしょう。

 

窓用の防犯ブザー・ロック

空き巣の侵入経路として最も多い「窓」の対策は、防犯の基本中の基本です。

ニトリでは、この窓を手軽に強化できるグッズも揃っています。

 

窓用防犯ブザー

窓ガラスやサッシに両面テープで貼り付けるタイプの防犯ブザーは、特に人気の高い商品です。

ガラスの破壊による衝撃や、窓が開けられた際の振動を検知すると、100デシベル近い大音量のアラームが鳴り響きます。

このけたたましい音は、侵入者を驚かせ犯行を中断させる効果が期待できるだけでなく、就寝中の家族や近隣住民に異常を知らせる重要な役割も果たします。

薄型で窓の開閉の邪魔にならないか、電池交換はしやすいかなどを確認して選びましょう。

 

窓用補助ロック

サッシに貼り付けたり、挟み込んだりするだけで使える簡易的な窓用ロックも、非常にコストパフォーマンスの高いアイテムです。

標準のクレセント錠に加え、この補助ロックを取り付けることで、万が一ガラスを割られても、窓を開けるのにより多くの手間と時間をかけさせることができます。

侵入者に「この家は面倒だ」と思わせる「時間稼ぎ」に、手軽ながら大きく貢献してくれます。

 

ダミーカメラ

本物の防犯カメラを設置するのは、費用面でも設置場所の検討でもハードルが高いと感じるかもしれません。

そうした場合、まずはダミーカメラから試してみるのも賢い方法です。

本物のカメラと見分けがつきにくい精巧な形状で、製品によってはLEDが常時点滅し、いかにも作動中であるかのように見せかけることができます。

侵入者の多くは犯行前に下見をすると言われており、その段階でカメラの存在を認識させることで、「監視されている家」と判断させ、ターゲットから外させる心理的な効果(抑止効果)が期待できます。

「防犯カメラ作動中」といったステッカーと併用すると、その効果はさらに高まります。

ただし、あくまで「ダミー」であり、録画機能はないため、万が一の際の証拠能力はありません。

本格的な対策を検討するまでの「つなぎ」や「お守り」として、低コストで犯罪リスクを低減させるためのツールと考えるのが良いでしょう。

これらのグッズは、価格が手頃で誰でも簡単に設置できる「即効性」と「経済性」が大きなメリットです。

一方で、専門メーカーのCPマーク認定品などに比べると、長期的な耐久性や性能面では一歩譲る可能性も考慮しておく必要があります。

まずはニトリのような身近な店舗で実物を手に取って確認し、ご自宅の気になる箇所への「お試し対策」として導入してみてはいかがでしょうか。

そこから、「やはりここには本物のカメラが必要だ」「この窓にはもっと強固な対策を施したい」といった、次のステップが見えてくるはずです。

暮らしに安心感をプラスする第一歩として、ニトリの防犯グッズを賢く活用してみてください。

 

まとめ:最適な一軒家防犯対策グッズの選び方

この記事を通じて解説してきた、一軒家の防犯に関する重要なポイントを以下にまとめます。

記事のポイント まとめです

  • 住宅への侵入窃盗は近年増加傾向にある
  • 侵入被害が最も多いのは一戸建て住宅
  • 侵入犯の約7割は侵入に5分以上かかると諦める
  • 最も多い侵入原因は鍵のかけ忘れである「無締り」
  • 侵入経路は「窓」が半数以上を占める
  • 対策の基本は全てのドアと窓の施錠を徹底すること
  • 玄関ドアは「ワンドア・ツーロック」が原則
  • ピッキングに強いディンプルキーへの交換が有効
  • 窓にも補助錠を取り付け多重ロックにする
  • 防犯の4要素は「時間・光・音・人の目」
  • センサーライトと防犯砂利は手軽で効果的な対策
  • 信頼できる製品選びの基準は「CPマーク」
  • 防犯カメラは「RBSSマーク」付きが安心の目安
  • 家の周りの整理整頓と死角をなくすことが大切
  • ホームセキュリティはプロによる24時間監視が魅力

【参考情報一覧】

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